2021/09/15

人流が変わらないのに感染者が減ってきた理由

 
人流が変わらないのに感染者が減ってきた理由が
よくわからない、と、テレビでよく耳にしますので、
ちょっと考えてみましょう。

その原因のひとつは、ミクロから見た集団免疫の集団が
増えてきたからだと思うのです。

たとえば、家庭感染で家族全員が感染してしまった。
これは、この家族が“集団免疫を得た”ということです。
この家族がそれぞれ、感染が判明する前に
会社やら学校やらに行っていた場合、その職場やクラスで
感染者が増えます。
このウイルスは未発症者も多いということですから、
たとえ見た目クラスターが発生してなかったとしても、
その職場やクラスで、ある程度の集団免疫が出来上がっていると考えます。

僕なんかは、インフルエンザの予防接種がしたことがないにもかかわらず、
生まれてこの方、インフルエンザに罹ったことがありません。
なんか、免疫とか抗体とか以外に、生まれながらにウイルスに強い、
まだ見つかっていない体質・遺伝子とかがあるのかもしれません。

それはともかく、上記の段階で、家庭・職場・クラスで
小規模の集団免疫が獲得できました。
これを「小規模集団免疫特定地区」と名付けます。
これらに所属する人々は、感染前・感染後を比べても、
日常的に各々の生活圏を移動しているのならば、
つまり普段行っているところに毎日移動していたとしても、
人流は変わらないのに感染者が増えないということになります。

これを、マクロの視点で、例えばこの小規模集団免疫特定地区が
みんな東京都内に存在していたとしても、それぞれ規模は小さいので
東京都としてはもちろん集団免疫を獲得したとは言えません。

しかし、東京都内には、このような小規模集団免疫特定地区は点在しており、
また逆に、集団免疫を獲得していない(感染者が少ない)ミクロな地区も
多数存在します。
そして、集団免疫を獲得している地区同士の間の人流ではさらなる感染者は増えませんし、
感染者のいない地区同士の間の人流でも感染者は増えません。

つまりは、もはや感染する者がいなくなった集団免疫獲得地区と
ウイルスがまだ入ってきていない感染者のいない地区が存在し、
その間の人流がなくなってきたということ。
集団免疫を獲得した小規模の地区が、その時期、考えうる最大限に増えた後、
感染者が少ない地区への移動が最小限になった時、
デルタ株の拡大が止まり、一気に減少していったのではないでしょうか。

感染者が増える現象は、集団免疫を獲得できている地区と、
できていない地区との人流です。
ですので「人流を止めれば感染者が増えない」というのは正しいことですが、
漠然と「人流を止めれば感染者が増えない」ではなくて、
「小規模集団免疫特定地区」と「感染者が少ない地区」との人流を
ピンポイントで止めればいいのです。

GoToトラベルが良い例でした。
鳥取と秋田など、感染者がいない地区同士でGoToトラベルすれば
感染者は増えなかったものの、感染者が多数いる東京と、
まだ感染者がいなかった沖縄とかで
GoToトラベルすれば、感染者が広がるのは当たり前のことでした。

次に、酒場などの店で感染者が減ってきてるのか、考えてみます。
酒場でも、従業員や常連客にもデルタ株に対するある程度の免疫、抗体ができた人が
多くなってきたのではないでしょうか。
ということになれば、飲み屋も一律に営業自粛を要請するのではなく、
一時的に会員制にするなど、たいていいつも同じような常連客ならOK、
「一見さんお断り政策」をすれば、新たな感染者を抑えつつ
経済もある程度回していけるようになるのでは?
ワクチンも打ってれば、さらにOKですね^^

……という話が、日本中、世界中の専門家から出てこないということは
この説は違っているんでしょうね^^;

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